ヒアリに刺された場合の薬と治療方法。跡は残ってしまうのか?

2017年7月28日、ついに日本国内でヒアリに刺される被害がでてしまいました。
コンテナ作業員の方が1ヵ所刺刺されて、周囲に発疹が見られたので病院で手当を受けられました。
刺されると火傷のような強い痛みがあるそうですが、どんな薬が効くのでしょうか。
治療方法や刺された跡はどうなるのか調べてみました。

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ヒアリに刺されたら専用の薬があるの?

刺されてしまっても、「まず死ぬことはない」と考えてください。

海外で死亡例があるのはアメリカと中国。台湾では0。
これについて台湾出身の ヤン チンチェン(楊景程)京大准教授によると、
アメリカと中国は国土が広いので、アレルギー反応で倒れたときに近くに誰もいない状況だと病院に担ぎ込まれるまでに時間がたってしまう。
一方、台湾でヒアリがいるのは都市化がすすんでいる地域なので、アレルギー反応で倒れても誰かが気づいて短時間で病院に来れることが、死亡例の差を生んでいるのではないかとの見解を示しています。

アレルギーがある場合、刺されてから15分たつまでに症状がでるのがほとんどだそうです。頭痛や動悸・吐き気がしたり、じんましんがでたら病院へいきましょう。
診療科は、皮膚科・内科・小児科などほとんどの診療科で対応できるそうです。

アレルギー症状がでなければ、刺された部分に市販の虫刺されを塗っておきましょう。

出典:JIUSSI ヒアリに関するFAQ

ヒアリに刺された場合の具体的な治療方法

病院に行ったらどのようなことをされるのか不安になりますが、医療者向けの資料からすると、このような処置が取られるようです。

・患部を冷やす
・鎮痛薬
・一般的に抗ヒスタミン薬やステロイド剤が用いられるが、根拠は不明
・抗生物質は不要
・膿疱(のうほう)は無菌のため破らないように
※膿疱=膿がたまった小さな腫れ物
・経過中に膿疱が破れると感染することがある
・基本的な対応は一般の虫刺されと同じであるが、アレルギー反応に気をつける

これらの情報をまとめると、アレルギー反応がなければ注射はなさそうですし、入院も考えにくいです。

ワイドショーなどでは殺人アリと騒がれていますが、すぐに生命に危険が及ぶような恐怖はもたなくて良いと思います。

出典:名古屋掖済会病院 救急科勉強会より「正しく恐れるヒアリ学」(医療者向)

ヒアリに刺された跡は残ってしまうのか

国内初ヒアリに刺されたコンテナ作業員の方によると、クラゲに刺されたような痛みだったそうです。

1時間以内に小さな腫れができ、12時間以内に小さな膿疱ができます。

24~72時間 皮膚表面が大きく赤くなることがあります。

最大1ヶ月 発疹(はっしん)が続きます。

ヒアリにさされた跡が残るのか?調べてみましたが、現時点で「残って困る」という情報は見つかりませんでした。

出典:名古屋掖済会病院 救急科勉強会より「正しく恐れるヒアリ学」(医療者向)

まとめ

・ヒアリ専用の薬というのはない。
・アレルギー反応があれば注射されるかも。一般的な虫刺されと同じ治療方法と思ってよし。
・跡が残ってしまった事例は見つかりませんでした。

●夏場は攻撃性が高く毒内の濃度が高いので特に注意が必要ですね。

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